事実1:表示回数は極端に偏る
54投稿の表示回数を多い順に並べると、こうなりました。
- 最も伸びた1投稿だけで全体の11.7%
- 上位3投稿で29.4%
- 上位5投稿で44.9%
- 上位10投稿で69.6%
- 上位20投稿で85.4%
54件のうち10件が、全体の約7割を稼いでいます。残り44件の貢献は3割です。
ここから言えること
1本ごとの出来を均等に上げようとするより、当たりが出る確率を確保するほうが構造に合っています。全部の投稿を全力で磨いても、大半は中央値付近に着地するからです。
逆に言えば、数本が伸びなかったことを気に病む意味はありません。伸びないのが通常状態で、たまに当たるのが正常な分布です。
この偏りがあるため、「平均表示回数」を目標にすると判断を誤ります。当アカウントは平均2,327回ですが、中央値は948回です。平均を基準にすると、大半の投稿が「失敗」に見えてしまいます。数字の扱い方はThreadsの分析でやりがちな間違いで詳しく扱っています。
事実2:1日に詰め込むと1本あたりが下がった
「本数を出す」といっても、1日に何本も投稿することとは違います。同じデータを「その日に何本投稿したか」で分けると、次のようになりました。
1日の投稿本数と、その日の投稿の表示回数中央値(自社54投稿)
| その日の投稿数 | 対象投稿数 | 該当日数 | 表示回数の中央値 | 扱い |
|---|---|---|---|---|
| 1日1本 | 15件 | 15日 | 1,549 | 最も高い |
| 1日2本 | 18件 | 9日 | 880 | 低下 |
| 1日3本 | 12件 | 4日 | 974 | 日数が少なく参考 |
| 1日4本 | 4件 | 1日 | 312 | 1日分のみ・判断不可 |
| 1日5本 | 5件 | 1日 | 473 | 1日分のみ・判断不可 |
読み取れること・読み取れないこと
1日1本の日(15日分)の中央値1,549回が最も高く、2本の日(9日分)は880回に下がりました。この2つは日数がある程度あるため、傾向としては見る価値があります。
一方で1日4本・5本の区分は、それぞれ1日分のデータしかありません。その日がたまたま不調だっただけかもしれず、判断材料にはできません。この記事では傾向として扱いません。
この差が「詰め込んだから下がった」のか、「たくさん出す日は1本あたりの中身が薄くなりがちだから」なのかは、このデータでは区別できません。因果ではなく傾向として受け取ってください。ただしどちらの解釈でも実務上の結論は同じです——数を稼ぐために1日に詰め込むのは、期待した効果を生まない可能性があります。
実務的な結論
「本数を出す」は、1日に詰め込むことではなく、期間を通じて継続することと考えるほうが、このデータには合っています。当アカウントは約1か月で30日投稿・平均1.8本/日でした。
毎日決まった時間に1本出す運用を安定させるには、手作業より予約投稿のほうが現実的です。設定方法はスレッズの予約投稿のやり方にまとめています。
事実3:反応がついた投稿は大きく表示されている
反応の有無で分けると、はっきりした差が出ました。
- いいねあり(36件):中央値 1,474回 / なし(18件):314回 → 4.7倍
- 返信あり(23件):中央値 2,754回 / なし(31件):602回 → 4.6倍
ただし因果の向きは不明です
正直に書きます。この数字だけでは「反応をもらうと伸びる」とは断定できません。「多くの人に表示されたから反応がついた」という逆の因果もあり得ます。相関があることと、原因であることは別です。
ただし、Threadsが会話量を重視する設計であることはアルゴリズムの解説のとおりで、会話が生まれる投稿を意識することに実務上のデメリットはありません。
フォロワー数そのものを追わないほうがよい理由
フォロワーを増やす手段として自動いいね・自動フォローを検討する人がいますが、これらは公式APIに機能が存在せず、非公式な自動操作になります(詳細)。アカウント停止のリスクを利用者が負う点で割に合いません。
加えて、そうした手法で増えるフォロワーは反応を返さない層になりがちです。フォロワーが増えても反応が増えなければ、表示は伸びません。見るべきは表示回数と返信の数です。
フォロワー数は結果であって、操作対象ではありません。表示回数の中央値と返信の数を毎週見て、伸びているかを確認してください。指標の意味はThreadsインサイトの見方にまとめています。
この検証の限界
- アカウント1つ・約1か月・54件のデータです。他ジャンルへの一般化はできません。
- 投稿内容を揃えていないため、条件を分離した実験ではありません。
- 1日4本以上のデータは各1日分しかなく、判断材料にしていません。
- 反応と表示回数の関係は相関であり、因果の向きは特定できていません。
まとめ
- 表示回数は上位10件で全体の7割。伸びないのが通常状態
- 平均ではなく中央値を基準にする(平均2,327/中央値948)
- 「本数を出す」は1日に詰め込むことではない。1日1本の日が最も中央値が高かった
- 反応がついた投稿は中央値で4.6〜4.7倍表示されていた(因果は不明)
- 自動いいね・自動フォローは公式APIに存在しない手段であり、リスクに見合わない
集客全体の設計はスレッズ集客の完全ロードマップ、伸びない原因の切り分けはスレッズで集客できない7つの理由で扱っています。