前提:Threadsアカウントの作り方
ThreadsのアカウントはInstagramアカウントに紐づきます。したがって複数のThreadsアカウントを持つには、その数だけInstagramアカウントが必要です。
アプリ上ではアカウントを追加して切り替えられますが、これは「切り替え」であって「同時管理」ではありません。ここが最初の分かれ目です。
Instagram側を削除すると、紐づいたThreadsアカウントも削除されます。アカウントを整理するときは影響範囲に注意してください(詳細はスレッズのアカウント削除)。
純正でできること・できないこと
できること:切り替え
複数のアカウントをアプリに登録し、切り替えて使えます。1つずつなら投稿も予約投稿も可能です。アカウントが2つ程度で、投稿頻度も高くないなら、これで足ります。
できないこと1:複数アカウントの予約を1画面で見る
アカウントAとBの予約状況を並べて確認することはできません。切り替えて、それぞれの下書きを見に行く必要があります。アカウントが増えるほど、確認漏れが起きます。
できないこと2:反応をまとめて集計する
アカウントごとにインサイトを見ることはできますが、横断して比較することはできません。「今月どのアカウントが伸びたか」を知るには、手作業で書き写すことになります。
できないこと3:担当者ごとの権限分け
Threadsには複数人でアカウントを共同管理する公式機能がありません。担当を分けるにはログイン情報を共有することになり、誰が投稿したか分からない・退職時にリスクが残る、といった問題が発生します。詳しくはThreadsのチーム運用で扱っています。
できないこと4:同じ内容の一括投稿
同じ告知を複数アカウントに出したい場合、切り替えて同じ作業を繰り返すことになります。アカウント数に比例して手間が増えます。
複数アカウント運用でやりたいこと別・純正で可能か(2026年7月時点)
| やりたいこと | 純正で可能か | 対処 |
|---|---|---|
| アカウントを切り替えて使う | 可能 | 純正で完結 |
| 1つずつ予約投稿する | 可能 | 純正で完結(75日先まで) |
| 複数アカウントの予約を1画面で見る | できない | ツールが必要 |
| 反応を横断して比較する | できない | ツールが必要 |
| 同じ内容を複数アカウントへ一括投稿 | できない | ツールが必要 |
| 担当者ごとに権限を分ける | できない | ツールが必要 |
| 公開前に上長の承認を通す | できない | ツールが必要 |
| パスワードを共有せず運用する | できない | ツールが必要 |
純正で粘るための工夫
ツールを入れる前に、純正でできる範囲を整理しておくと無駄がありません。
1. 投稿する曜日をアカウントごとに固定する
切り替えの回数を減らすため、「アカウントAは月水金、Bは火木」のように日を分けると、確認漏れが減ります。1日に全アカウントを回そうとすると抜けます。
2. 予約はまとめて入れる
純正は75日先まで予約できます。週に1回、まとめて予約を入れる時間を作るほうが、毎日切り替えるより現実的です。
3. 数字は手元の表に写す
横断比較ができないため、週1回でも表示回数と返信数を自分の表に転記すると推移が追えます。見るべき指標はThreadsインサイトの見方にまとめています。
経験的に、この工夫で回るのはアカウント2〜3個までです。それ以上になると、切り替えと転記の手間が本来の運用時間を圧迫し始めます。
ツールが必要になる線引き
次のどれかに当てはまったら、ツールの検討が妥当です。逆に当てはまらないなら、費用をかける必要はありません。
- アカウントが3つ以上ある
- 担当者が複数いる(パスワード共有を避けたい)
- 公開前に誰かの確認を通す必要がある
- アカウント横断で成果を報告する必要がある(代理店・受託運用など)
- 同じ内容を複数アカウントへ出すことが多い
ツール選定で確認すべきこと
- 連携できるアカウント数の上限 — プランごとに制限があるのが一般的です。今の数ではなく、増えたときの数で確認してください
- 公式APIを使っているか — IDとパスワードを預けるタイプは、複数アカウントぶんの鍵を渡すことになります。リスクが人数分・アカウント数分に増えます(見分け方)
- 権限分けができるか — 「複数アカウント対応」と「複数人対応」は別の機能です。混同しないでください
- 横断の集計ができるか — アカウントを切り替えて見るだけなら、純正と手間が変わりません
「複数アカウントを登録できる」=「複数人で使える」ではありません。1人が複数アカウントを回す用途と、複数人が1つのアカウントを触る用途は、必要な機能が違います。自分がどちらなのかを先に決めてから比較してください。
まとめ
- ThreadsアカウントはInstagramアカウントの数だけ持てる
- 純正でできるのは切り替えまで。横断の管理・集計・権限分けはできない
- 工夫で回るのは2〜3アカウントが目安
- ツールを検討する線引きは3アカウント以上・担当者複数・承認が必要・横断報告が必要
- 選ぶときはアカウント数の上限・公式API準拠・権限分けの有無・横断集計の可否を確認する
ツールごとの比較はスレッズ運用ツール徹底比較、料金はThreads運用ツール料金比較にまとめています。